オペラ・グノー「ロメオとジュリエット」
2011年2月13日http://camp.e873.net/
オペラ・グノー「ロメオとジュリエット」
1月7日(月) 昨夜は、なんばパークス・シネマで、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演された、グノー作曲「ロメオとジュリエット」をMETライブビューイングとして観てきました。上映時間は、休憩を挟んで約4時間でした。
○METライブビューイングは、今回で2年目です。質の高い映像・音響で、あたかも衛星中継しているようにみせる映画です。従って、上映される映画館も、それなりの設備を持った所ということで、限られています。
今回の「2007~2008シリーズ」は、8作品あり、その第1作目が「ロメオとジュリエット」です。
ハイビジョンの素晴らしい映像ばかりでなく、日本語字幕がついているので、非常に分かりやすかったですね。それに普通では、見られないカメラ・アングル(真上や移動無人カメラ)や幕間の舞台裏の様子、休憩時間中のインタービュー等が嬉しいですね。
「ロメオとジュリエット」は、もともとは20歳前後の若者の悲恋物語ですが、今回の両者は少し年取り過ぎですね。しかし、それをカバーするに十分な歌唱力・演技力があり、引き込まれました。終幕のカーテンコールでは、映画にもかかわらず拍手が起こりました。
最後に、舞台から見たメトロポリタン歌劇場が移されましたが、立派な劇場で驚嘆しました。ニューヨークでは、オペラの初日に、道路を封鎖し道路に椅子を並べて、大画面で見るイベントがありました。やることのスケールと文化の違いを痛感しました。
このオペラは、激しいラブシーンがあることで有名ですね。キスをしながらデュエットがよくできるものですね。印象的な場面は、初夜のベッドが空中に浮く、イリュージョンのようなシーンです。まるでベッドが宇宙遊泳しているようでした。そのベッドで二人が激しく抱擁するので、ハラハラもしました。
個人的には、ドミンゴの指揮振りを始めて見ました。指揮する映像も多かったので、ファンは喜んだでしょうね。希望としては、料金が3,500円と高いので、せめて2,500円にしてもらえば、もっと多く見れるのにと思いました。
●オペラ・グノー「ロメオとジュリエット」
原作:シェイクスピア
作曲:シャルル・グノー(歌劇「ファウスト」が有名)
指揮:プラシド・ドミンゴ(1941年スペイン出身、3大テノールの一人)
出演:
・ロベルト・アラーニャ(1963年パリ出身、テノール歌手で、3大テノールの後継者)ロメオ
・アンナ・ネトレプコ(1971年ロシア出身、ソプラノ歌手)ジュリエット
・ネイサン・ガン(米国出身のバリトン歌手)マキューシオ、ロメオの友人
・ロバート・ロイド(英国出身のバス歌手)ローラン神父
・イザベル・レオナール(米国出身のソプラノ歌手)ステファーノ、ロメオの小姓
(ストーリー):公式カタログより一部転載
○第1幕
キャピュレット家の回廊。仮面舞踏会で人々の注目を集めるキャピュレット家のジュリエット。友人マキューシオと舞踏会を訪れたモンタギュー家のロメオは、彼女の素性を知らぬまま恋に落ちる。しかし彼女の従兄ティバルトが登場し、両家の対立が二人の恋に影を落とす。
(マキューシオのアリア「マブの女王のバラード」。ジュリエットのアリア「私は生きたいの」など)
○第2幕
ジュリエット家の庭園。庭園に忍び込んだロメオは、2階バルコニーのジュリエットに愛を告白する。
(ロメオのカヴァティーナとアリア「恋よ恋」。二重唱「おお、神聖な夜」など)
○第3幕【第1場】
ローラン神父の庵。二人は神父に恋の苦しみを打ち明ける。神父は両家の仲直りを期待して、二人の結婚を認める。
【第2場】キャピュレット家の近くの路上。ロメオの小姓ステファーノのからかいから、ティバルトとマキューシオは決闘する。結果、マキューシオを殺害されたロメオは、仇討ちの戦いでティバルトを殺す。そこに現れたヴェローナの太守は、ロメオを町から追放の裁定をする。
(ステファーノのアリア「白いキジバトよ」など)
(休憩)
○第4幕【第1場】
ジュリエットの部屋。初夜を迎えたロメオとジュリエット。夜が明けるのを「ひばり」と「小夜啼鳥ナイチンゲール」のかけ合い歌が有名。ローラン神父はジュリエットに、一日だけ仮死状態になる薬を与えて逃亡をすすめる。そして飲む。
(二人のレチタティーヴォ「さあ、あなたを許しますわ」。二重唱「ああ、結婚の夜」。ジュリエットのアリア「神よ、血も凍るような恐ろしさ」など)
【第2場】宮殿の回廊。ティバルトの最後の言葉の通り、パリスとの結婚式が始まろうとしている。突然ジュリエットは倒れ、死亡する。
○第5幕
地下の埋葬所。仮死状態を知らないロメオは、絶望し自ら毒をあおる。目覚めたジュリエットはロメオと抱き合うが、彼は絶命寸前。彼女も後を追い、短剣で胸を刺す。
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●今後の「METライブビューイング2007-2008」スケジュール
◎第1作、グノー「ロメオとジュリエット」
・・・1月8日(東京)、2月20日(東京)
◎第2作、フンパーディンク「ヘンデルとグレーテル」
・・・1月14日・15日(札幌、東京、埼玉、千葉、横浜、名古屋、大阪、神戸)
・・・1月16日(東京)。2月11日・12日(京都)
・・・2月21日(東京)。3月16日・17日(福岡)
◎第3作、ヴェルディ「マクベス」
・・・1月27日・28日(札幌、東京、埼玉、千葉、横浜、名古屋、大阪、神戸)
・・・1月28日・29日(東京)。2月22日(札幌、東京)
・・・2月23日(福岡)。3月24日(京都、福岡)。3月25日(京都)
◎第4作、プッチーニ「マノン・レスコー」
・・・3月2日以降のため省略
◎第5作、ブリテン「ピーター・グライムズ」
・・・3月30日以降のため省略
◎第6作、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」
・・・4月6日以降のため省略
◎第7作、プッチーニ「ラ・ボエーム」
・・・4月20日以降のため省略
◎第8作、ドニゼッティ「連隊の娘」
・・・5月11日以降のため省略
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私は、4年前にイタリア旅行した時、ヴェローナのジュリエットの家へ行きました。観光客が大勢いました。庭にジュリエットの銅像があり、皆が胸を触っていましたので、私も触わった事を思い出しました。
今年、最初の映画鑑賞で、良い映画だったと喜んでいます。
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今夜は、試写会「銀色のシーズン」を観ました。これについては明日書きます。
オペラ・グノー「ロメオとジュリエット」
1月7日(月) 昨夜は、なんばパークス・シネマで、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演された、グノー作曲「ロメオとジュリエット」をMETライブビューイングとして観てきました。上映時間は、休憩を挟んで約4時間でした。
○METライブビューイングは、今回で2年目です。質の高い映像・音響で、あたかも衛星中継しているようにみせる映画です。従って、上映される映画館も、それなりの設備を持った所ということで、限られています。
今回の「2007~2008シリーズ」は、8作品あり、その第1作目が「ロメオとジュリエット」です。
ハイビジョンの素晴らしい映像ばかりでなく、日本語字幕がついているので、非常に分かりやすかったですね。それに普通では、見られないカメラ・アングル(真上や移動無人カメラ)や幕間の舞台裏の様子、休憩時間中のインタービュー等が嬉しいですね。
「ロメオとジュリエット」は、もともとは20歳前後の若者の悲恋物語ですが、今回の両者は少し年取り過ぎですね。しかし、それをカバーするに十分な歌唱力・演技力があり、引き込まれました。終幕のカーテンコールでは、映画にもかかわらず拍手が起こりました。
最後に、舞台から見たメトロポリタン歌劇場が移されましたが、立派な劇場で驚嘆しました。ニューヨークでは、オペラの初日に、道路を封鎖し道路に椅子を並べて、大画面で見るイベントがありました。やることのスケールと文化の違いを痛感しました。
このオペラは、激しいラブシーンがあることで有名ですね。キスをしながらデュエットがよくできるものですね。印象的な場面は、初夜のベッドが空中に浮く、イリュージョンのようなシーンです。まるでベッドが宇宙遊泳しているようでした。そのベッドで二人が激しく抱擁するので、ハラハラもしました。
個人的には、ドミンゴの指揮振りを始めて見ました。指揮する映像も多かったので、ファンは喜んだでしょうね。希望としては、料金が3,500円と高いので、せめて2,500円にしてもらえば、もっと多く見れるのにと思いました。
●オペラ・グノー「ロメオとジュリエット」
原作:シェイクスピア
作曲:シャルル・グノー(歌劇「ファウスト」が有名)
指揮:プラシド・ドミンゴ(1941年スペイン出身、3大テノールの一人)
出演:
・ロベルト・アラーニャ(1963年パリ出身、テノール歌手で、3大テノールの後継者)ロメオ
・アンナ・ネトレプコ(1971年ロシア出身、ソプラノ歌手)ジュリエット
・ネイサン・ガン(米国出身のバリトン歌手)マキューシオ、ロメオの友人
・ロバート・ロイド(英国出身のバス歌手)ローラン神父
・イザベル・レオナール(米国出身のソプラノ歌手)ステファーノ、ロメオの小姓
(ストーリー):公式カタログより一部転載
○第1幕
キャピュレット家の回廊。仮面舞踏会で人々の注目を集めるキャピュレット家のジュリエット。友人マキューシオと舞踏会を訪れたモンタギュー家のロメオは、彼女の素性を知らぬまま恋に落ちる。しかし彼女の従兄ティバルトが登場し、両家の対立が二人の恋に影を落とす。
(マキューシオのアリア「マブの女王のバラード」。ジュリエットのアリア「私は生きたいの」など)
○第2幕
ジュリエット家の庭園。庭園に忍び込んだロメオは、2階バルコニーのジュリエットに愛を告白する。
(ロメオのカヴァティーナとアリア「恋よ恋」。二重唱「おお、神聖な夜」など)
○第3幕【第1場】
ローラン神父の庵。二人は神父に恋の苦しみを打ち明ける。神父は両家の仲直りを期待して、二人の結婚を認める。
【第2場】キャピュレット家の近くの路上。ロメオの小姓ステファーノのからかいから、ティバルトとマキューシオは決闘する。結果、マキューシオを殺害されたロメオは、仇討ちの戦いでティバルトを殺す。そこに現れたヴェローナの太守は、ロメオを町から追放の裁定をする。
(ステファーノのアリア「白いキジバトよ」など)
(休憩)
○第4幕【第1場】
ジュリエットの部屋。初夜を迎えたロメオとジュリエット。夜が明けるのを「ひばり」と「小夜啼鳥ナイチンゲール」のかけ合い歌が有名。ローラン神父はジュリエットに、一日だけ仮死状態になる薬を与えて逃亡をすすめる。そして飲む。
(二人のレチタティーヴォ「さあ、あなたを許しますわ」。二重唱「ああ、結婚の夜」。ジュリエットのアリア「神よ、血も凍るような恐ろしさ」など)
【第2場】宮殿の回廊。ティバルトの最後の言葉の通り、パリスとの結婚式が始まろうとしている。突然ジュリエットは倒れ、死亡する。
○第5幕
地下の埋葬所。仮死状態を知らないロメオは、絶望し自ら毒をあおる。目覚めたジュリエットはロメオと抱き合うが、彼は絶命寸前。彼女も後を追い、短剣で胸を刺す。
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●今後の「METライブビューイング2007-2008」スケジュール
◎第1作、グノー「ロメオとジュリエット」
・・・1月8日(東京)、2月20日(東京)
◎第2作、フンパーディンク「ヘンデルとグレーテル」
・・・1月14日・15日(札幌、東京、埼玉、千葉、横浜、名古屋、大阪、神戸)
・・・1月16日(東京)。2月11日・12日(京都)
・・・2月21日(東京)。3月16日・17日(福岡)
◎第3作、ヴェルディ「マクベス」
・・・1月27日・28日(札幌、東京、埼玉、千葉、横浜、名古屋、大阪、神戸)
・・・1月28日・29日(東京)。2月22日(札幌、東京)
・・・2月23日(福岡)。3月24日(京都、福岡)。3月25日(京都)
◎第4作、プッチーニ「マノン・レスコー」
・・・3月2日以降のため省略
◎第5作、ブリテン「ピーター・グライムズ」
・・・3月30日以降のため省略
◎第6作、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」
・・・4月6日以降のため省略
◎第7作、プッチーニ「ラ・ボエーム」
・・・4月20日以降のため省略
◎第8作、ドニゼッティ「連隊の娘」
・・・5月11日以降のため省略
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私は、4年前にイタリア旅行した時、ヴェローナのジュリエットの家へ行きました。観光客が大勢いました。庭にジュリエットの銅像があり、皆が胸を触っていましたので、私も触わった事を思い出しました。
今年、最初の映画鑑賞で、良い映画だったと喜んでいます。
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今夜は、試写会「銀色のシーズン」を観ました。これについては明日書きます。
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